福祉の掲示板
誰一人取り残さない社会を目指してー福祉に関わる仕事や活動をする方向けに、インタビュー記事や、仲間を募集する掲示板を掲載しています。福祉に関わる方々に、新しい一歩や気づきの『きっかけ』をお届けできますように。
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なぜ福祉の掲示板を作ったのか

今回は、私がなぜ福祉の掲示板を作りたいと思ったのか、を書き起こしてみたいと思います。

福祉に興味を持ったきっかけー虐待

私は、社会経験10年以上経った、ある育休中ののんびりした日々を送っていました。また、育休を取っている会社に戻って、このまま働き続けることに不安と疑問を抱いていました。
そんなある日、NEWSで東京都目黒区の虐待事件を知りました。以前から虐待のNEWSに心を痛めていましたが、この時ばかりは、心に熱いものが湧き上がりました。

季節は既に入学の春が過ぎていました。こんな中途半端なタイミングだけど、なんとかならないか、必死に探しました。そもそも、『どんな働き方ができるのか』、『どんな資格が必要なのか』、『勉強できるところはどこなのか』…。
その時に自分がわかる範囲で調べ、A大学に辿り着きました。自治体から補助金をもらって専門学校に行くという手もあったのですが、学問として学んでみたいという思いから、A大学を選びました。自宅からも通える距離であったことも大きいです。また、通常の大学を卒業していたので、最短2年で卒業できることも後押しになりました。

こども2人抱えて勉強できるかわからないけど、こんなふうに「やりたい!」と思える仕事に出会えたのは初めて!やるっきゃないでしょ!

趣味などは、「やりたい」と思えることはたくさんありましたが、仕事にしてみたい!と思えるものに出会えたのは、恥ずかしながら、34歳にして初めて感じたのです。人生に遅いなんて言葉はないと感じました。
34歳にして、大学に入り直し、社会福祉士を目指すことにしたのです。

実際に学んでみてー奥深い福祉

正直、「虐待なんて、虐待した側が悪い!」と思っていました。もちろん、それはそうなのですが。
虐待する側には、問題を抱えていることがほとんどであること。彼らも助ける対象であること。そんなことを学んでいくうちに知っていきます。今まで知らなかったことが恥ずかしいのですが。心の葛藤です。

私は何がしたいんだっけ?誰を助けたいんだっけ?こどもなの?大人なの?
学べば学ぶほど、私が向かうべき方向がわからなくなる…

制度や慣習にも憤りを覚えるようになりました。実習を終え、福祉に携わる人たちの評価の低さにも呆れました(給与や待遇、国からの支援など諸々)。知れば知るほど、迷子になっていきました。むしろ国を変えるために、国会議員にでもなるべきか?とも考えました。

また、通信学部だったのですが、単位によっては通学してグループワークや座学することもあり、たくさんの刺激的な仲間に出会えました。しかし、そこでも課題を感じました。社会福祉士を目指す人たちなのに、発言が少ない。指されたり問われたりすれば、熱い思いを吐露してはいるが、積極性がない。

もしかすると、福祉に携わる人間の評価(待遇など)が低いのは、ここに問題があるのでは?もっと福祉職に発言権、積極性があれば、医師会のように、国に威力を発揮できたりするのではないか?福祉職が、国や制度にとって、都合のいい人になっていないか?

新たな目標ー福祉職にもっと光を

福祉職に光を当てるためにはどうしたらいいだろうか。考え始めました。まずはみんなで交流する場が必要だ。でも、福祉職ってとっても忙しい。正直劣悪な環境で働いている人も少なくないはず。「どこかに集まって、話し合おうよ!」なんて言っても、誰も来てくれるとは思わない。しかも、こんな走り始めた私の声がけで。

そこで、掲示板を思いついたのです。

まず、ここで交流しよう。みんなで知恵を出し合って、課題に、国に立ち向かえるように。
そして、大きな波を作れたら、制度などにも提言していけるように働きかけてみよう!

ここで大きな波を作る。そして、福祉職を改めて社会に認知してもらい、評価をあげ、もっともっと誇り高い仕事にしていく。そして、結果的に、誰一人取り残さない社会を目指す。そう考えたのです。

まだ本当に走り出したばかり。ご賛同いただける方は、ぜひ、掲示板をどんどん活用してもらいたいです。
そして、取材もさせてください。あなたの誇り高い仕事、みんなに知ってもらいましょう!