福祉の掲示板
誰一人取り残さない社会を目指してー福祉に関わる仕事や活動をする方向けに、インタビュー記事や、仲間を募集する掲示板を掲載しています。福祉に関わる方々に、新しい一歩や気づきの『きっかけ』をお届けできますように。
Jobインタビュー

『スタッフ全員が医療的ケアに対応可能な訪問介護事業所』くれあ訪問介護さん/Jobインタビュー vol.6

自宅以外にも、高齢者住宅や介護施設など、自らが選択した場所や地域で暮らすことが、スタンダードになりつつある今、医療的ケアを伴う介護の需要は、どんどん高まっています。そこで今回は、東京都豊島区で訪問介護事業などを展開する、株式会社クレアフューチャーのくれあ訪問介護さんを取材させていただきました。お話を聞かせてくださったのは、くれあ訪問介護の「中の人」こと、株式会社クレアフューチャー取締役:田浦ミキさんです。なんとスタッフ全員が医療的ケアに対応できるとのこと。くれあ訪問介護さんの魅力、福祉の課題、今後の抱負などをお伺いしました。

全社員が医療的ケアに対応!

管理人

はじめまして、よろしくお願いいたします!

くれあ訪問介護さんでは、医療的ケアを伴う訪問介護を展開しているとのことですが、東京都内では医療的ケアを伴う介護や、サービスはたくさんあるのですか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

設立して3年になりますが、設立当初、そして今もなお、不足していると感じています。もちろん、医療的ケアに対応可能な介護事業所は増えていますが、医療的ケアに対応可能な人員は多くなく、まだまだニーズがあると思っています。

そのような状況の中で、私たちは、ひとりでも多くの方に医療的ケアをお届けするために、現在15名全てのスタッフが医療的ケアに対応しています。

管理人

全員が医療的ケアに対応できるとは、すごいことだと思います!しかし医療的ケアに対応可能な方を集めるのは容易ではないですよね。

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

確かに容易ではないですね。医療的ケアに対する恐怖感を抱いていたり、今までの介護のイメージと違うと嫌厭したりする介護経験者もいます。その中でも、医療的ケアを伴う介護経験者の方、医療的ケアを伴う介護にチャレンジしてみたい介護未経験者の方ともに、私たちの理念に共感して働きたいと言ってくれる方々が集まってくれています。

もちろん、未経験者の方には、介護保険制度等の座学を含めた知識のインプット、医療的ケアを実施するのに欠かせない資格取得に関しても、全面的にサポートしておりますので、安心して入社いただいています。

くれあ訪問介護さんの魅力

管理人

実際に入社された方は、くれあ訪問介護さんの魅力をどのように感じているのですか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

設立してから3年ということもあり、「会社として若い分、しがらみが少ない」「経営者が若く、柔軟性が高い」「新しい取り組みなどが今後も期待できる」など、嬉しい言葉をいただいています。

管理人

訪問介護先からの直行直帰や、ICT化が進んでいるところなども魅力的に思いますが、そのあたりはどうですか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

ありがとうございます。そうですね、設立当初から、無駄な業務や過剰な業務は作らないように、設計はこだわってきました。ICTを駆使して、業務連絡等は全てスマートフォンで完結できるようにしたり、記録等も過剰にならないよう、必要最低限に設計したりしています。その結果、ご利用者様のもとから、無駄に事業所に戻ることなく、直行直帰を実現することができましたし、直帰前後の残業もほとんどありません。

管理人

それはいいですね!ただのICT化ではなく、業務上の無駄を排除することで、更なる業務の効率化が可能になったのですね!

くれあ訪問介護さん特有の制度

管理人

そのほかにも、電動自転車貸与など、面白い福利厚生がありますよね!これは、経営者である出口大詞さん・田浦ミキさんが考えているのですか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

福利厚生など、会社の制度に関しては、もちろん私たちがいいと思ったことを導入していますが、スタッフから上がってきたものも採用するようにしています。

管理人

現場に直行直帰でも、スタッフの方の声を拾えているのはすごいことですね!どのようにスタッフの方の声を拾っているのですか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

そうですね、直行直帰でお互いの顔が見えにくい分、スタッフとコミュニケーションを取る場を意識的に設けています。シフトが空いているスタッフに集まってもらって、現場の声を聞くようにしています。

そのほかにも、『面談』となると、スタッフも構えてしまうので、短いスパンで気楽に1on1でミーティングもしています。この場では、普段のコミュニケーションの他に、今後のキャリアの方向性についてなどの話もするようにしています。

会社全体もそうですが、一人ひとりのスタッフが「介護ができるだけの職員」ではなく、「社会人として、どこの会社でも通用する、活躍できる人材」になって欲しいという想いがあります。スタッフの成長の結果、「くれあ訪問介護に相談すれば間違いないよね」ということになると思うんです。この1on1ミーティングが、その土台のひとつとなっています。

管理人

そうなのですね!他にも、くれあ訪問介護さん特有の制度はありますか?

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

そうですね、常勤職員のみの制度にはなりますが、常勤職員は若い方が多いこともあり、コーチングノートと読書会を導入しています。

コーチングノートでは、毎日のスケジュールや目標などを記録してもらい、その内容を1on1ミーティングのタイミングなどで、私たち経営陣が確認するようにしています。初めは記録することが大変なようですが、PDCAを回せるようになったり、目的意識を持つようになったりなど、スタッフの成長が実感できています。

読書会では、常勤職員が週に1度集まって、あらかじめ全員に渡していた本を、1章ずつ読み進めています。感想や、本から得たものをどう活かすかなどを共有する時間も設けています。この読書会でも、自分の意見を言語化する能力がどんどん上達したり、考え方がしっかりしてきたりなど、成長が目に見えて感じられていますね。今は、私たち経営側から本を選んで渡していますが、今後はスタッフが書籍を選ぶような形も取っていきたいと思っています。

管理人

コーチング、読書会、どちらも大変素敵な制度だと思います。コーチングは日本でも浸透しつつありますよね。仕事に追われると、読書の時間も取りにくくなりますが、職場で敢えて読書の時間を取れるのは、嬉しいですよね。特に若い世代の方々にとっては貴重な時間だと感じました!

福祉サービスを提供するということ

管理人

ところで、「福祉でお金を稼いでいく」ことに批判的な声に対して、「価値を提供してお金をいただく。当たり前のことです。」とTwitterで呟いていらっしゃるのを見て、大変共感しました!

https://twitter.com/deguchiroshi/status/1381805615077462016
くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

私たち経営陣は、くれあ訪問介護で独立するまで、同じ職場にいたのですが、2つの課題を感じていました。「世間」と「福祉を提供する側」の福祉に対する考え方です。

世間からの「福祉=ボランティア」に近い捉えられ方は、今もなお根強くあると感じます。「福祉でお金を稼ぐなんて」というような声を実際に頂戴することも、稀ではありますが、残念ながらまだあります。

そして、もう一つ、この概念が根強く残る原因の一つとなっているのが、「福祉を提供する側」の福祉に対する考え方です。前職の職場にも、奉仕の心が強い方がたくさんいらっしゃいました。それ自体は本当に素晴らしく、尊いことです。
しかし、これが仕事となったらどうでしょうか。『これだけの価値を提供しますので、その分の対価をいただきます』ということで事業が成立しているのに、『頂いている対価以上のことになってしまうけど、奉仕の気持ちが強く、あれもこれもやってしまう』、『「価値と対価」という概念がなく、常に奉仕の気持ちだけで、仕事とボランティアを混同してしまっている』という状況が起こると、様々な問題が出てきてしまいます。それこそ世間の概念にも大きく影響してくるのではないでしょうか。『お給料が多少安くても、福祉は奉仕なんだから、いいだろう』という、乱暴な議論にもなりかねません。私たちは『プロとしてサービスを提供したい』と思っています。そのためにも、人材育成に力を入れていますし、今後も充実させていきたいと考えています。

管理人

大変共感します。
福祉事業と、ボランティアは違いますよね。事業は事業、仕事は仕事、ボランティアはボランティア。自助、互助、共助、公助。福祉を提供する側の意識改革の重要性を大変強く感じました!

今後の目標とメッセージ

管理人

最後に、くれあ訪問介護さんの今後の目標をお聞かせください!

くれあ訪問介護
取締役
田浦ミキさん

東京都内で、『「医療的ケアを伴う介護」といえば、まず、くれあ訪問介護だよね』となることを目指しています。訪問介護事業をしているところは都内に多くありますが、「全てのスタッフが医療的ケアに対応可能」ということを強みとして、業界を牽引していければと思っています。

ぜひ、多くの方に私たち「くれあ訪問介護」を知っていただきたいですね。ぜひ、今後も注目していただけたら嬉しいと思っています。よろしくお願いします!

管理人

とても貴重なお話ありがとうございました!

くれあ訪問介護さんのホームページはこちら
ホームページ(株式会社クレアフューチャー)

くれあ訪問介護さんのTwitterはこちら
くれあ【くれあ訪問介護の中の人】さん 出口大詞さん